令和3年度 地域連携・研究推進センター活動報告書第8号
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倫理的配慮:身体状況や生活習慣についての調査を行ったため、プライバシーに配慮し 151.はじめに 日本の平均寿命は男女ともに年々伸び続けているが、平均寿命と健康寿命の差が現在の大きな課題である。65歳以上が要介護となる主な原因のひとつである骨折・転倒は骨粗鬆症の影響が大きく、骨粗鬆症の予防を含めた健康寿命の延伸が強く求められている。骨粗鬆症は若年期に獲得する最大骨量をいかに大きくするか、成人期以降の骨量減少をいかに最小限に食い止めるかが対策の基本である。加齢、特に女性の閉経に伴う骨密度の低下は避けられないため、20歳前後で得られる最大骨量をいかに大きくするかが特に重要であり、栄養摂取や運動などの生活習慣の重要性が明らかになりつつある。そこで、将来骨粗鬆症のリスクが懸念される女子大学生を対象に、運動の中でも取り組みやすいと考えられる歩行、また栄養摂取に関して、骨密度との因果関係が明らかにされていない部分もある飲料の影響、及び体格や生活習慣、運動習慣が骨密度に及ぼす影響について明らかにすることを目的とした。 2.経過 【研究方法】 調査対象:女子大学生105名 調査方法:口頭で説明後、同意が得られた方を対象に、アンケート調査 (1)身体状況 (2)過去、現在の運動状況( (3)飲料、飲酒 (4)骨粗鬆症の認知状況)、超音波法による踵骨骨密度測定、体重・体脂肪率・筋肉量測定を行った。骨密度(%YAM)の測定結果は、上位群(100≦) 中位群(90≦~<100)、下位群(<90)と分類した。 骨密度とストレス・食習慣の関係 大 益 史 弘 実施期間:令和3年4月1日~令和4年3月31日 担当教員:大益史弘 学外共同研究者:後藤知己(国立大学法人熊本大学生命科学研究部 教授) 匿名とした。

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