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大学院

研究科長あいさつ

  
 
成田研究科長 
 栄養や食を改善することで疾病の発症や重症化を防ぎ、人びとの健康増進に寄与することの重要性は、広く認識されるようになってきました。また、人生100年時代に向かい、山形県でも健康寿命を伸ばすことが重要な課題となっています。管理栄養士をはじめとする栄養専門職は、人々のライフステージ、ライフスタイル、および健康状態に応じて栄養管理や栄養指導を行い、健康長寿の実現に貢献することが期待され、医療、保健、福祉、行政、教育、企業など多様な場において活躍されています。そして現在、これらの現場においては、より高度な専門知識や実践的能力とともに、課題解決の方策等を導き出すための研究調査にも精通し、指導的役割を果たすことのできる栄養専門職が求められています。また、エビデンス(科学的根拠)に基づいて人びとの食行動変容を促し、健康増進に寄与することが求められていますが、その実践のためには、食文化や食産業など地域特有の環境に対する理解も重要です。
 山形県立米沢栄養大学大学院はこのような時代と地域の要請を背景に、2018年4月に開学しました。本大学院では専門科目を「基礎健康栄養科学領域」と「実践健康栄養科学領域」の二領域とし、多様化した栄養課題にそれぞれの視点から対応できるカリキュラムを構築しています。入学定員3名の小規模大学院の利点を生かし、学生一人ひとりの環境に合った受講日程や修業年限を設定しており、新卒者のみならず、医療、福祉、教育等の分野で業務に従事している社会人も就学しています。オンラインで受講できる授業も開講しており、時間や場所の制約を受けずに履修することが可能です。本大学院で高い水準の研究を行い、健康・栄養に関する高度な知識と技術を修得するとともに、指導力・実践力を身につけて社会に羽ばたいてください。

                            健康栄養科学研究科長 成田 新一郎