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令和3年度入学式の実施について

令和3年度入学式を実施しました 

<学長式辞>
 山形県立米沢栄養大学に入学された皆さん、また、山形県立米沢栄養大学
大学院に入学された皆さん、入学おめでとうございます。心より歓迎の意を
表したいと思います。
 本学は、平成二十六年四月に、山形県初の管理栄養士養成課程を有する
単科大学として開学し、平成三十年三月に初めての卒業生を社会に送り出し
ました。同じく平成三十年四月には大学院修士課程を開設し、昨年三月に、
第一期の修了生に修士の学位を授与しました。
 本学の教育の目的は、何よりもまず優秀な管理栄養士の養成です。その
ことは、みなさんもよくご存知でしょうし、まただからこそ本学を志され
たのだろうと思います。栄養管理の仕事や栄養教諭の仕事に関心があると
いう方もおられるでしょうし、時には、何かの形で管理栄養士の仕事に触
れたことがあるという方もおられるでしょう。
 管理栄養士の仕事は、栄養の面から健康管理を進めるという点で、人々
が健康で長生きできる社会を作るのに不可欠の仕事です。新型コロナウイ
ルス感染症の広がる中で、免疫力を高める食事の大切さを再確認した人も
多いでしょう。栄養管理の仕事は、その点でも重要な役目をこれからも担
っていくだろうと思われます。  さて、本学の位置する山形県は、豊かな
自然と温かい人情に恵まれ、美味しい果物と伝統料理で知られる美食の国
です。豊かで多彩な山の幸、海の幸。芋煮に代表される郷土料理。噛むた
びに香り高い味わいの口中に溢れる蕎麦など、食をめぐる話題には事欠き
ません。中でも米沢は、藩政時代から、質素ながらも豊かな食への愛着が
深く、米沢牛や鯉料理といった、全国に知られる味覚の粋を生み出してま
いりました。
 他方、そのような美食への愛は、健康や栄養への配慮という点でいえば、
雪国特有の問題を秘めているかも知れません。多めになりがちの塩分摂取
や、冬季の運動不足などの問題はしばしば言われるところです。健康を保
ちながら、美味しいものを食べたい、という地域の人々の声にこたえるこ
とも、栄養管理にとっては重要な思想だろうと思います。
 なぜなら、食べること、食を楽しむことは、人間として生きることの根
幹だからです。食べることは人生を豊かに楽しむ支えともならなければな
りません。そのために、どのような食事をどのように楽しむのが適切であ
るかを考えることは、県民の皆さんの健康な生活を作り上げる上で大きな
力となるはずです。
 米沢という古い歴史と豊かな伝統の残る町で、専門的な知識をじっくり
と学び、県内各地での実習を通して実践的な基礎的能力を身につけ、豊か
な教養と国際的な感覚をも身に付けることで、将来は、医療や保健、福祉、
行政、さらには教育現場における活躍によって地域と社会に貢献すること
が期待されます。
 どうか、この米沢の地で、充実した時間を過ごされることを祈念して、
私からの歓迎の言葉としたいと考えます。

 令和3年4月12日 山形県立米沢栄養大学 学長 阿部 宏慈

<入学許可>
R3nyuugaku

<新入生誓いの言葉>
入学式2